今、ベネチアに来ています。レムコールハースがディレクターを務めているビエンナーレ建築展が主な目的だったのですが、滞在中に思いがけずうれしい遭遇があったので、そちらを書こうかなと。
毎年この時期、7月の第三土曜日にベネチア最大の祭りであるFesta del Redentoreが開かれます。その起源は16世紀まで遡り、50,000人もの死者を出したペストの大流行の終焉を神に感謝する感謝祭として始まったそうです。パラーディオの代表作の一つであるChiesa del Redentoreはその当時に建てられた同じ所以を持つ教会です。
この祭りのメインイベントは土曜日の午後11半から始まる花火の打ち上げ。サンマルコ広場やサンジョルジョ・マッジョーレに挟まれた運河の上から打ちあがるのですが、さすがは水の都、みなさん自分のボートの上から花火鑑賞です。しかも数が半端ない(笑)。大体6時くらいから集まりだし、各々持ち込んだ食べ物飲み物で酒盛りが始まります。日本の花見の場所取りと似てるかもしれないですね。8時くらいには運河がボートで埋まります。交通渋滞が起こります。
ボートを固定するためにお互いの船と岸とをロープで結ぶのですが、お互い協力して作業することで初対面の人でもすぐに仲良く盛り上がっている感じはいいなと思いました。実際ベネチアの船での生活は普通の陸の上の移動よりめんどくさいです。目的地までたかだか50メートルもないのに歩いて行けなくて船探さないといけなかったり。でもそういう快適さみたいなものを犠牲にしてでも手に入れる価値のあるライフスタイルなのかなと。
こんなのみつけた。関係ありそうななさそうな…笑
La cultura e cio per cui l’uomo, in quanto uomo, diventa sempre piu uomo. Papa Giovanni Paolo II, 1980 (文化とはそれによって人が人として、真の人となる、そういうものである 教皇ヨハネパウロ2世)
だそうです。
ボートのおっちゃんたち、スイカありがとう。おいしかったです。